2010年5月29日(土)都内ルノワール会議室にて第9回勉強会を開催しました。

当会幹事の金澤一行(三菱UFJリサーチ&コンサルティング 研究員) から標記のプレゼンがあり、医師・厚労官僚・自治体職員・地方議員・国会議員政策秘書・メディア・ビジネスマン・デザイナー・学生等20名の参加がありました。

金澤はまず具体的なデータを用いた国際比較を通じ日本の医療の特徴を示した後に、医療システムを評価する分析軸として「質・コスト・アクセス」の3要素を挙げました。そして同時達成の難しいこれら3要素を、医師の献身と犠牲の上に同時追求してきたのが今日までの日本の医療であったと述べました。

更に、社会システムデザイン論とはどのような方法論なのかを紹介した上で、これまでの8回の勉強会の内容を振り返り、医療システムデザイン論体系上における位置づけを整理しました。

今後も当会では、数回に一回はこのような小括の回を設けていく予定です。


金澤の発表を受け、質・コスト・アクセスのうち2つを取るとしたらどれとどれを取るか、病院の偏在と市場原理等の諸論点について、活発に質疑応答や討議を交わしました。